画面の向こうの、

観終わったときに書くところ

「エンター・ザ・ボイド」

すごい映画を借りてしまった…笑

ドラッグ系映画、といえば
レクイエムフォードリームが思い浮かぶけど
あれよりももっとダークで、サイケデリック
かと思えば、底にあるテーマは全然別で。

まず、主人公が死ぬ。
これはネタバレじゃなくて、大前提。
それからはずっと、主人公視点ですすむ。
というか俯瞰視点。あるいは幽霊視点。
乙一さんの「夏と花火と私の死体」みたい。

それの何がすごいって、
死者っぽいというか、独特の、揺れ、点滅。
逆に言うと、酔う。
さらに逆に言うと、トリップしそうな。笑
でも本当に違和感のない違和感で、ステキ。

最初のトリップ中のシーンも、
他に類をみないタイプというか…多分、
あの映像ばっかりをずーっとみてると
気がおかしくなりそう。

それから、東京っていう舞台
話的には多分どこでも構わない話なんだけど
日本の根底にある、陰湿な、閉鎖的な空気が
なんとなく全体的に感じられて
景色なんかはそのまま東京なんだ(ろう)けど
サイケな世界観との違和感も全然に無いし、

この二点だけでもう是非みるべき!

ただ、でも確かに、
ストーリーに対して少し長い気もする
何度も何度も繰り返される記憶も、うーん
わかるんだけど、確かに長い気がする。
せめて110分くらいだったらなー。
死生観とか宗教観とかが根底だけど
正直語る程でも無いというか。

あとセックスシーンが凄まじい
やってることは別にふつーなんだけど
シチュエーションとか、それをみる位置とか。

兎にも角にもすごい映画だった。
そりゃあ奇才って言われるわ。
ただもう一度みるか、と言われると…笑

_________________

3.8/5.0
監督:ギャスパー・ノエ
2009年のフランス映画