画面の向こうの、

観終わったときに書くところ。ネタバレがあったりします。

「キャロル」

なんかなぁ。

主演ふたりがとにかく美しくて、
どちらも、「そりゃあ惚れるわ」という魅力
それをふんだんに楽しめる映像で、
少し古い時代の衣装や小物が最大限引き出している

けどさ、けどさ、キャロル勝手すぎじゃない?
だめだわー私こういう恋愛モノ…
まぁテレーズが惹かれるのはまだわかるよ
若いゆえに、惹かれ、止められないというか。

キャロルは…なんなの?

子の親権を取られそう、争いが始まる、というときに
逃避行に出よう、それに愛しの女も誘っちゃおうって
まずそこから「はぁ?」って感じ。
まぁ結局は親権は譲って面会権にしてって感じだったけど
正直それも、面会権却下にされても何も言えなくない?
だって普通に不倫じゃない?

いや、わかるよ、そういう見方の映画ではないって。
ふたりの許されない恋というか、雰囲気映画というか、ねぇ。

「まだ同性愛が許されない時代の話」とか書いてる人いるけど
べつにこれそういう話じゃ無いからね。
むしろ時代にしては非難されなさすぎだと思う。

でも別に私が勝手に気にくわないだけで
ゆったりと、感じさせる演出、目線や表情の演技、
本当に良い映画だと思う。
アメリカ映画でこんな繊細さが出せるなんて、ってくらい。笑

恋愛じゃ無い映画、か、
もっとドロドロ一途な愛の映画がみたい…。笑

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3.9/5.0
監督:トッド・ヘインズ
2015年のアメリカ映画