私ってもしかしてドロドロ劇好きじゃない?
いやそんなこと無いと思うんだけど…
少し助長に感じた。
いちおう史実の人物が出てきて、
政治的な話も出てくるけど
別に関係ない、フィクション
そして女同士の戦い
日本の映画やドラマの「大奥」のよう。
とにかくきれい。
無言の、表情で魅せる演技、
それに耐えうる演技力と美貌、或いは醜さ
優雅な音楽が広がりと余裕を感じる。
映画そのものの余裕、というか。
終始衣装のレースに拘りを感じる
きっと制作陣のなかにレースフェチが居たんだわ…
ただ、べつに当時のレースを使っているわけではなく、
衣装のデザインと共に現代的。
台詞の感じも現代的。Fとか言いまくり。
なんかなぁ…もう一悶着欲しいような…
結構あっさりと逆転し、そのまま勝った
でもそれはあくまで女王の僕なだけで
それ以上のし上がれないし、全てを手にした虚しさ。
一方、女王はただ愛が欲しいだけなのに、
利用され、もはや冷たくされ、
それでも、だからこそ、性という愛の欲に勝てない。
兎は性欲の象徴。
踏み潰して勝ったつもりになっていても
女王には勝てない、逆らえない。
人間勝ち負けだけでは何も満たされない、という話かな
そう考えれば、国外追放になった側の方が、
本当の幸せをいつか掴めるのかもしれない。
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3.4/5.0
監督:ヨルゴス・ランティモス
2018年のアイルランド、アメリカ、イギリス映画