最近のいろいろから、
「一般受けしたモノは所詮そんなもん」
と思っていたけど
これはそれを反したわ。
まず、なんとなく「あれ?」と思って
調べたら「レクイエム・フォー・ドリーム」
とおんなじ監督!
でもあれよりも、こちらの方が断然に
ここが妄想か現実か、観客も本人もわからない
大舞台の主役、正しいんだけど厳しすぎる先生
異常な母親、役を取られる不安
いろんなことが重なってつぶれていくお話。
硝子の破片はいつ、あるいは本当に?
彼女の身体に刺さったのでしょう
でもなんとなく、それすら、
刺さっているなんてことも彼女の妄想で
でも彼女は実際に死んだ、だったら、いいな
リリーとの関係はどこが現実なのでしょう
あるいはあの薬ですべてが狂ったんじゃ?
とか思ったり…
それは「レクイエム~」を引きずりすぎ?笑
でもそんなのも有りだと思うけど。
話は素晴らしいし、演技も良いけど
(他人は俳優が云々言ってるけど
私はそんなことは知らない)
全体を通して残念なのが、色調!
監督はきっと、よりリアルに、
かつゴシックというか、
暗い画にしたかったんだろうけど、
もう少しキレイでも良かったんじゃないかなぁ
光というか、明るさというか
これまた無知だから詳しいことは知らないけど
ざらざらとした画面は、うーん、という気が。
まぁでもほんとに、
期待していなかったのもあるけど、
それ以上のストーリーでした。
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3.9/5.0
監督:ダーロン・アロノフスキー
2010年のアメリカ映画