画面の向こうの、

観終わったときに書くところ。ネタバレがあったりします。

「砂と霧の家」

誰も悪くない悲劇
そんなの、みるに決まってるじゃない!
でもその文言は、みたあとには
少し違和感というか…個人差なんだろうけど

最初から最後まで純粋だったのは
キャシーと奥さんだけなんじゃないだろうか。
ベラー二大佐は何やら祖国には帰れないみたいだし
あの家を転売して儲けようという、悪があって
警官は、キャシーを都合にして奥さんと別れて
何ならちょっと脅してやろう!という悪
あと行政の適当な仕事

少しの悪が、白に落ちたら、もう白ではない
そんな映画

大佐の、切ないこと
奥さん同様毒でも構わないはずなのに
きっと一番苦しい、窒息
最初から最後まで軍人であったその死に様は
いつでも強く、果無く、…ああ。

それはそうと、これは確かに鬱映画だけど
こんな風に、もう絶対あり得ない内容の映画は
後を引かないから好きです。笑
だってもし同じ状況だったら、
さっさと親兄弟に助けを求めるでしょう。笑
少しあり得ない感じ。
いえ、もちろん、映画にリアリティは求めてないけど
後を引かないってだけ。

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4.5/5.0
監督:ヴァディム・パールマン
2003年のアメリカ映画