画面の向こうの、

観終わったときに書くところ。ネタバレがあったりします。

「マシニスト」

なんて怖いお化け屋敷なんだ…!
と思っていたら…あぁ…

幻覚・妄想ものの映画は色々ある(と思う)けど
これはほんとに恐ろしい…
視覚的な表現がうまいのかな
血を流す冷蔵庫とか…

タバコの火をつける、
マリアとニコラスという名前、
1年前、1時30分

序盤から、あぁこれ妄想モノの映画なんだー
とは思ってみてたし、
あれもこれも伏線なんだろうとわかっていたのに
お化け屋敷のシーンも妄想だとは…こわい…

スティービーもだけど、ミラーが本当にいい人なのに、
信じられなくなる表現の仕方が恐ろしく、リアル。

妄想がひどくなる前、序盤からずっと
シーンの変わり方が不自然で、
それをなんだか難しい映画だとしか思ってなかったけど
監督がかなり意図してやってるんだろうな。
まんまと手法に引っかかりました。
(あんまり謎解き考えながら見るタイプじゃないのもあるが)

主人公を演じた人は、もともとこういう体型な訳ではなく
何キロだったか…かなり減量しての撮影だったそう。
序盤はその見た目の強調必要か?とも思ったけど
映画が進むにつれその見た目そのものも
本当に異常そうな、際立つ、恐ろしさがあって…

最後でやっと地獄ではなく救済へ行けて
そこでやっと「眠りたい」と言うのが…
もうなんか切ない。
あの白い廊下も、もしかしたら、
あんなに綺麗じゃないのかもしれない
寝て、目覚めたときにやっと正しい景色が見える気がする。

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4.0/5.0
監督:ブラッド・アンダーソン
2004年のスペイン、アメリカ映画