戦時中の、戦時中ならではの映画、かと思いきや
田舎の、閉鎖的な部落の、押し付け合いと逃げと
言葉がむつかしく、いまいち全部は理解できてないと思う。
「くろんぼ」という言葉はいまは使われなくて
仮にほかの呼び方とか、あるいは同じ人種にしてしまうとか
そういうことでは決して撮れない映画だと思う
呼び名という表面的なことだけじゃなくて、本質
「全部あのくろんぼのせいにしてしまえ」
そして死後「全てなかったことにしてしまえ」
ほんとうに、恐ろしく、
身近には、現代の日本にはもう無い精神だと錯覚してしまう
けど、きっといまでもどこかの田舎はこうだし
会社単位でもきっとこういう人がいるんだろうと思う
たしかに、戦争の映画なんだろうけど
自分たちと関係ないと思いたく無い映画
リマスター?か何か、そういう技術がうまくいっているのか
時代のわりに映像がきれいで驚き(amazonプライム視聴)
_________________
3.5/5.0
監督:大島渚
1961年の日本映画