画面の向こうの、

観終わったときに書くところ。ネタバレがあったりします。

「エミリー・ローズ」

この映画、ふわふわした雰囲気系のホラーだと思っていたら
こんな、オカルト裁判モノだとは…。

映画はあくまで映画として、多少美化されているようで
現実の判決判決とは違うらしい。
とはいえ、裁判があったこと、
悪魔払い中のテープが公開されたこと、
そして実際に少女が死んだというのは事実らしい。
興味深い。

しかし、まぁ、映画として「どっちつかず」な気もする…
裁判モノとして史実を優先するなら、
判決を変える意味がわからないし、
ホラーとして史実を変える事を厭わないなら、
オチとして何かもう一押しあっても良い気がする…。
実際弁護士に影響がありそうな描写もあったのに、
なにも無くて終わってしまった…。
バーで語らってエンディングなんて、そんな…。

しかし、ごく真面目なオカルト裁判モノなんてそう無いだろうし
(同じ事件をもとにした映画はほかにもあるみたいだけど)
どちらの場面もきちんと面白かった。

エクソシズムや悪魔の表現、
「数をかぞえる」という身近な行為、その謎の恐さ、
そして明かされたときの恐ろしさ。
何度でも言うけど、
ホラーの中でも特にエクソシズムモノが一番好き。こわい。

そして法廷シーンの、現実的な、どうなるんだろう?というドキドキ感

面白い!んだけど、史実であることを知ってしまうと、
なんだか、なんとも言えない微妙さが……。

神父が法廷で読んだ手紙は実在するんだろうか?
あるいはあの手紙の内容が。
……う~ん特に検索に出てこない…。
史実に基づいて無いなら、いちばんアレがびみょーかも…。
なんだかよくわからん。必要??

面白かったんだけど…

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3.6/5.0
監督:スコット・デリクソン
2005年のアメリカ映画