難解系だ…
どこが現でどこが妄想で、
クロエは何に堕ちているのか?
もっとこう、
美しい危険な恋、みたいな映画を想像してたら
全然違った。ホラー映画だった。笑
たぶん人それぞれ微妙に解釈が変わって、
それでいい映画なんだと思う
監督の中で答えがあるのか疑問。
私的には、まず、
クロエの体内に双子の肉塊が在るんだろうなっていうのは
結構序盤…?中盤?あたりでなんとなく気付いて
まぁでも一般的には知ってる知識じゃないのかも。
それで双子に固執しているのはわかったけども、
ポールとルイは、一体どこから妄想なのか…
ラストで男性が出てきているから、
同姓、恋人関係、とかは現実っぽいのかな。
猫は本当に飼っていたのかしら。
隣人は本当に存在しているのかしら。
猫のブローチを母親がつけているのは、
ルイの存在、あるいはすべてが妄想だって
確定させてる気がする。
あるいは最初の病院のシーンから、
現実のクロエはずっと入院、手術していたのかも。
ずっと妄想で、現実の時間はさほど経っていない。
うーん、隣人や猫を考えるとこれがしっくり来る気もする。
働いている美術館もなんだかオカシイし。
それにしても映像がきれい。肉体がきれい。
役者さんたちがきれいなのもあるだろうけど、
それ以上に表現として美しいことに専念している感じ
それにしても珍しく日本語タイトルが良い映画な気がする。
原題には意味として含まれていない「螺旋」をつけることで
謎めいた感じも出るし、映画のシーンも螺旋階段がキーだし。
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3.7/5.0
監督:フランソワ・オゾン
2017年のフランス映画