画面の向こうの、

観終わったときに書くところ。ネタバレがあったりします。

「哭声 コクソン」

うーーん
ちょっと長すぎるかなあ…

エクソシズムモノ、と思わせて、
どちらかと言うと人間心理スリラー?
結局のところ何が真実なのか
不透明なまま終わるラストは嫌いではない
キャッチコピー「疑え。惑わされるな。」がぴったり

けどなぁ…
不透明な中にも、私はこう思う、のようなものが見えなくて…
誰も悪霊ではない、と考えるなら白い女vs祈祷師のシーンが謎だし
誰かどこかを悪霊、と考えるのもしっくりこないし
どこをどう取っても何か辻褄が合わなくなる気がする。

そして何より面白くなるのが遅すぎる

誰が嘘つき?誰が人間で誰が悪霊?どの祈祷師を信じる?
っていう方向に映画がなっていくのがもう後半1時間くらい…?
それまでも情報が出てないわけではないけど…
序盤の車内性交シーンとか必要??
父娘の関係を描くにしても他に色々あるでしょう
なんかコミカルな会話もちょっとノリが合わない。

まぁストーリーはともかく、俳優陣の演技はすごい。
少女の叫びや暴れ具合は後半に入る前の唯一の見所
祈祷師の胡散臭くて本物っぽい眼光も良いし
日本人、白い女、神父みんなよい

まぁ…それだけ…かなあ…

おそらく主題の「思い込み」「何を信じるのか」とかも
べつになぁ…

せめてもう少し短かったらぐっと面白い!って言ったかもしれない…?

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2.5/5.0
監督:ナ・ホンジン
2016年の韓国映画