画面の向こうの、

観終わったときに書くところ。ネタバレがあったりします。

「赤ずきん」

全然期待せず、適当に見始めたけど結構面白かったかも

とにかく映像が「ああ、ダークファンタジー
森の奥深く、木の家、斧、炎、水を汲み場、村人が集まる酒飲み場
ぜったい動きづらいし作るのが大変そうな生地量の多いスカート!
そして美形な俳優陣

もうこれらだけでダークファンタジーは完成よね、という感じ

20年間、人を襲うことが無かったウェアウルフがある日また娘を殺して、
しかも神父によるとウェアウルフは人に化けて村に潜んでる…
誰がウェアウルフ
幼なじみでもうほぼ恋人なピーター?
それともお金持ちで求婚されてるヘンリー?
とまぁ恋愛要素かなり強め。

始まりからずっと恋愛要素強いおかげで、
お母さんの告白がまさか伏線とは全然気付かなかった…
脚本が意図してるならうまい。意図して無くてもうまい。

一応タイトル通り「赤ずきん」の話に沿っていて
おばあちゃんが狼だけどおばあちゃんすら化けてる姿なのも良い
二転三転、どんでん返し!とか言うほどではないけど、最後まで飽きない

しかしこのオチはある意味残酷な気もする…
神父が悪いように描かれてるけど、主張してたことは全部合ってたわけだし
ピーターがどうせ噛まれるなら主人公も人狼化して、
3人で幸せに暮らす、みたいな生き方も出来たのでは?とか…

まぁラストの独白通り、主人公的には
嘘をつかれてた、ってだけで殺す理由になるのか…?
まぁ赤ずきんの童話通りの筋書きだからしょうがないか…?

童話通り、お腹に石を詰めて川?に沈めるのはグロくて良い!
何故か出てくるファラリスの雄牛はそんなに強烈な描写無く……
どうでもいいけどあれ神父ご一行はどこから持ってきたんだ

さっくり見れるけど良い感じに面白い
ヴァンヘルシングとかと同じ系統な気がする

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3.4/5.0
監督:キャサリン・ハードウィック
2011年のアメリカ映画