画面の向こうの、

観終わったときに書くところ。ネタバレがあったりします。

「Saltburn」

ぜんぜん誰にも感情移入できず
ぜんぜんつまんないと思ってたけど
ものすごく終盤になってからようやく
あ、誰にも感情移入できないような
キモイ映画をつくりたかったのか
と気づいて

うーんでも、それでも
面白いかと言われるとうーん…

主役オリバーの演技がよくて
序盤はただの冴えないオタクって感じなのに
いつの間にか異常際立つ眼光鋭い青年。
排水口のシーンも埋葬後のシーンも良い。
埋葬のシーンは特に!

逆に全編こんな感じならなぁっていう気も…
でも主題を家にしたかったのかなぁ うーん

まぁ、色々「そんなこと有り得なくない!?」があるのは
映画らしい映画っていう気もする
悪い意味で無く、映画好きが好きそうな映画
私も実際嫌いではない…んだけどなぁ

序盤が長過ぎるのかな
あと結局なんでフェリックスに惹かれたのかイマイチ
まぁここは私が恋愛もの苦手すぎるのもある…のか?

何やら映像にしっかり拘ってる監督っぽく
場面ごとの色使いがはっきり違ってて
良い意味でアメリカ映画とは思えない色味
草原、屋敷の中、暗闇、赤色…

結局「フェリックスの」家そのものを手に入れて
幸せそうなエンドで何より。

なんか韓国映画にありそうな話だなぁとも思ったりする
こういうの、好きそう(偏見)

この手の映画は後から
「この映画…もっと点数高くても良いのでは?」って
思いがちな自分を知っているので、少し高めに。笑

あれ?この映画、誰が設定したのか知らんけど
カテゴリーがコメディ/スリラーになってる…
Wikiでもblack comedy thrillerと。
ってことは、屋敷乗っ取り大成功な
恋愛コメディを表現したかったってこと…?

でも確かに、そう、
なんとなく、雰囲気というか、つくりというか、
大好きな「ハウス・ジャック・ビルド」のような感じもする
ブラック、コメディ、最悪。
まあ恋愛要素ないし、主題はぜんぜんちがうけれども。

だとしても序盤がなぁ…長いよなあ…

_________________

3.7/5.0
監督:エメラルド・フェネル
2023年のアメリカ映画

「ヴァチカンのエクソシスト」

久々に心踊るエクソシストもの!
(って最早毎回言ってる気もする…)

ストーリーはごくありきたり
とある家族が取り憑かれ、祓う。
今回は特に被害も無くハッピーエンド。

でもとにかく映像と両神父のキャラクターが良い
モルト神父は「コンスタンティン」ほど厭世的では無いけど
皮肉的なユーモアがお得意の、自分の芯がしっかりあるタイプ。
トマース神父は最初頼りないのかと思ったら
しっかり頭は働くし、最後はしっかり成すべきことをする。

このクライマックスのシーンよ!
アツい、燃える、カッコいい。
両親父役の演技力あってのカッコ良さ。

全体的に、暗めのエクソシズムものというよりかは
エンターテイメント系で派手だったり分かりやすい感じで
それがとってもうまくいってる

ものすごくグロいシーンはないものの
幼鳥を吐くとか(伏線的にもなってて◎)、
お腹に文字が彫られるとか、血を吐くとか
ありきたりだけどわかりやすくて、恐い
取り憑かれた者のメイクも細かくて良い

これこそホラー苦手って人でもみれる系なんじゃないかなぁ
(エクソシズムものが一般日本人にウケが悪いということを除いて)

あらこれは続編が作られるタイプのエンド、
と思ったらやっぱり製作は決まってるみたいで何より。
最近はホラーはヒットしたらシリーズ化するのが前提な気がする

個人的には、何故あの家族が選ばれてしまったのかとか
1年前に亡くなった父の存在とか
母の強さとか、もう少しあってもよかったけど
まぁ…明らかにアモルト神父主人公の映画だから、
しょうがないという気持ちもわかる…が…

映像が常にきれいで、細かいところまで作り込まれてて良い
ロザリアが飛び降りたシーンで血が羽根のようになってるとか。
もちろん自殺はカトリックの前提で大罪だから、天使の羽根じゃなくて
血の羽根=地獄の羽根、のように感じて良い
あんな飛び散り方たぶん絶対有り得ないんだけどねえ。
だからこそ良い、素敵。

サクッとみられる良い映画!

_________________

4.0/5.0
監督:ジュリアス・エイヴァリー
2023年のアメリカ、イギリス、スペイン映画

「ミーガン」

久々にまともに映画を見た気がする
でも実は結構みている?
コワすぎ劇場版は映画館へ行ったし
LOOP、ミラベル、
あとチャーリーとチョコ工場見直したり
まぁ記事は…後々…。

さてミーガン

とはいえ、期待以上でも以下もなく……

なんか、結局ミーガンが
何の目的でジェマを殺したいのかわかんなくなっちゃった
いくら自動で動いてるとはいえ
やっぱり生みの親がいないと後々困るだろうし
「母親に向いてない」とか言う前に
母親を殺そうとする、という構図が生かされてないというか。
そもそもミーガン発表会を成功させて
ミーガンを売り出す方がなんかこう世界を乗っ取れそうだし

ていうか、ジェマ天才すぎじゃない?
結局不都合だらけだったとしても
たった1週間でミーガンを完成させるなんて。
あんなおもちゃ会社の一室じゃなくて
なんかほかのデカい会社で悠々自適に仕事できそう

ミーガンの活躍もなぁ
人間の耳はあんな伸びないでしょって感じだし
うーん

ケイディがグローブはめてロボット動かすのはアツい。笑

全然主軸と関係ないんだけど
ジェマが収集してたおもちゃを仕方なく開けるシーン、つらすぎる
一緒に住むなら尚更、大事なゾーンは守って
ケイディのおもちゃや本を買いに行くとかが必要で
自分の大事なコレクションを開けるなんて……あぁ。

まぁホラーなんて全然無理!みたいな層が
パッと見るには良い…のかなぁ…?

___________________

2.8/5.0
監督:ジェラルド・ジョンストン
2023年のアメリカ映画