画面の向こうの、

観終わったときに書くところ。ネタバレがあったりします。

「犬鳴村」

前半は…けっこう、
期待していたよりもかなり、おもしろかったのに。

のに。

ただあのまま面白く終わったとしても、映画として雑さが目につく。
なんかこう、「現実にそんな場面あり得る??」っていう
ホラーパートはもちろんそれでいいんだけど。
例えば、姉弟で気絶して運び込まれて、姉がはっと起きて
いきなり隣のカーテン開けるシーン。
観客には隣に弟が居るのが見えているんだけど、姉からは見えないはず。
違う人のこともあるでしょう…?非常識、現実的じゃない。
もらししながら徘徊するシーンも、服が濡れてないの不自然過ぎるし。
こういう雑さ、非現実的だからこそ現実に戻される感じ、大嫌い。

この雑さは、案の定、物語の中にもあって
えっ結局どういうことだったの??
なんでハッピーエンド風にしているの???

前半は本当に良くて…
じわりじわりと登場させる感じではなくて、
最近流行りの最初から幽霊を見せちゃうパターン
その上で、謎の童謡、何かを隠している父、
視えてしまう姉、母が2人いる少年、とか
なんだろう?どういうことだろう?っていう明らかな伏線が多くて。
それまでは本当に面白くみれていたのよ。
まあぜんぜん回収されなかったけど。

一番の戦犯は、犬女が出てきてからだと思う。

まず、よ。
昔山犬を食べて生活していた、嫌われた村があった
そこに電力会社の人たちがすり寄って行く
仲良くなったところで女たちを閉じ込めて?
女が犬と交わっていると噂を流す??
で村人皆殺しにしてダム建設を進めて村が沈んだ

まぁ呪いとしてはありがちだし、呪いたくもなると思う
結局女を閉じ込めて何をしてたのかさっぱり不明だけど。
犬と交わっているってのは単に噂を流してただけっぽい。はあ…。
でよ、じゃあよ、犬化はなんなのよ??
…いま書いてて気付いたけどもしかして食べてたからとか…?
私たちは魚にも牛にも野菜にもなりませんけど。
説明がなさ過ぎるし絶対要らない。
おそらく制作陣が見せ場だと思い込んでいるマヤの犬化シーン
長すぎるし見せすぎて怖くなくなってくるしもう最悪よ。

だいたい村にいた犬たちがかわいすぎる。全然怖くない。笑
脱線するけどクレジットの犬モデルちゃんにもマヤちゃんが居たわね。笑

でよ、物語の核心は実は血縁問題だった、みたいな話になるけど
まず祖父母の年齢が合わなくない?
祖父はまだ存命なうえ行っててもせいぜい70歳くらい
祖母は、姉が幼い頃(5、6とか?)にもう60歳くらいにみえる
祖母が家の前に居たのを祖父がみたのは6、7歳くらいにみえるのに。

結局父は何をどこまで知っていたの?
母の血筋が村の血筋だ、というのは知っていたんだろうけど
父が生きててどこでそれがわかるというんだろう
しかもなんで結婚したのだろう。結婚後に知ったとしても謎。
あの検視の先生は何者でどこで何を知ったというの?
「次は俺たちの番かもな」ってことはそれまでにも死んだ人がいた?
なぜ?どうして?村に入ったら呪いが発動するんじゃないの?
入ったことがあるなら生きすぎているだろうし。

そもそも、あんな状況で色んなことがあった後で
「赤ちゃん返して」なんて言われたら普通返さない?
自分たちの命が犠牲になったとしても。
「俺たちの子を頼む!」とか言われても
なんであのタイミングで接触してくるわけ?
呪いが解決する方向に導いてくれるのかと思ったら
現実通りの、何も解決しない方向にもっていくし。
っていうかなんで兄と弟は囚われてて無事なの?
さっきまでそういう種の呪いじゃなかったじゃん…

だいたい彼女と兄が撮ったビデオをみつけたら
ふつう最後まで見てみない?
方法がわかった!行ってみよう!って、そんな。

個人的にはこれが一番むかつくんだけど、童謡は結局何なの?
やたらと暗い、呪いを示唆しているような歌詞なのに
なんの、まったくなんの解説もなく終わった…
電力会社の人が広めたのでは?というのを見たけど、
あんな歌で仲良くしようって言ってくる人たち、普通に狂人じゃん

視える少年が同族だった、まではいいけど
ただそれだけすぎて何も関わって来なかった…
っていうか、「村から逃げた女の子供」だとすると
祖母と同世代であるべきはずで、だとすると少年は孫?


何も、何も解決せず、明かされず、
明かされた部分は辻褄がガタガタ

なんだかなぁ。
怖ければ、それだけでホラー映画が成立すると思ってほしくない。
ホラーではなくて、映画を馬鹿にしているんじゃないかと思ってしまう。
それだけならただのクソ映画だといえるんだけど
ホラー部分「だけ」はちゃんと怖いから、余計に腹が立つ。

ありえない高さから飛び降りた彼女、と目が合う
どうみても落下死なのに実は肺に水があって溺死
電話ボックスに閉じ込められて2人が溺死
かと思ったら3人だった
映像的にはシュールなんだけど、病院で夢オチを繰り返すとこも怖い

ホラー部分は好きなだけに、この点数をつけたくないけど、
トータルでみるとやっぱりこの点数を付けざるを得ない。

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1.1/5.0
監督:清水崇
2020年の日本映画

「ジュマンジ」

むかしむかしに見たなぁ
いつか見返したいと思い続けやっと、
軽い映画をさくっと見たくて選択

記憶の片隅にある映像たちが
あぁだからこうなるんだ、
それでここに繋がるんだ、っていう
私にはちょっと珍しい映画の見方に。笑

普段みている映画たちは、
どちらかというとこぢんまりしていて
こういう派手なのみないから、
なんてお金のかけようなの!って。笑
商品棚がドミノ倒しになったり
何かが壊れたり
CG類も、察するに、当時最先端なのかな
蜘蛛だけやたらとチープなのがツボ。百均のおもちゃみたい。

話がうまくすすむための話
都合が良いといえばそれまでだけど
うまくつくってるなぁと…
ふだんどんなけ大衆向けを見てないんだ。笑

今年、いましばらくは
あんまり映画ブームじゃなくて
それでもぽつりぽつりと、見たらここに。

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3.3/5.0
監督:ジョー・ジョンストン
1995年のアメリカ、カナダ映画

「マローボーン家の掟」

鏡をみてはいけない、
天井の染み、物音、
何かがいる気配、おばけ
視線で語る何かへの恐怖
だからって序盤は何か起きるわけでもなく、
それがぞっとして、引き込まれる

美しい田舎の小さな町の、
さらにはずれにある古い家、という雰囲気が良くて、
またその家に住む兄弟たちが心身共に美しくて。

だからこそホラー部分が引き立つ。
本当は何があったのか?という疑問の輪郭がくっきりする。

ジャックのおでこの傷はもちろん、
ジャックを真ん中にして、左右にビリーとジェーン
という立ち位置の口論が2回ほどあったりして、
うっすらと違和感を感じていたら
アリーへ明かされる、「our story」

あぁ、アリー、なんていい子なの!
この時点でも美しい心の持ち主なのに、
結末よ…。棚に置きっぱなしの薬に涙が出ちゃう。

後から思い返せば、
あの台詞もあの台詞もあの台詞も…。

納得いかないだとか、話が読めすぎるとか、
そこに至るまでつまらないとか
話の辻褄があってないだとか、
恋愛パート要らないだとか、
そんなこと言うやつらはナンセンス!
穿ったミステリー好きにはそうかもしれないけど
絶対もっと、広くオススメできる映画。
だいたい、恋愛パートが無いと
この映画成り立たないと思うんだけど。

適度に恐怖を感じて、美しい映像を楽しめて、
物語に引き込まれ、ラストは後味悪くない。

好きだなあ…。

まぁ掟がどうこうを期待してみると駄目かも?
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4.1/5.0
監督:セルヒオ・G・サンチェス
2017年のスペイン映画

「アラジン」

アニメ版の方。
いまさらすぎるけど、改めて、
もう全部いいよね

まず最初の語り
商人の話し中に画面がふっと右に振れて
「ちょちょちょっと待ってよお客さん」という台詞
あぁ私がお客さんなのか、と思わせられ
ぐっと映画に引き込まれる

そこから、アラジンという人物の紹介
ジャスミンという人物の紹介、
ジャファーのもくろみも明かされ、
アラジンに拒否権なく取りに行かされるランプ

そして始まる、名曲「フレンド・ライク・ミー」と
ロビン・ウィリアムズが作り上げた
ハイテンションマシンガントークのランプの魔神ジーニー
そしてそれを完璧に吹き替える山寺宏一

その後の「アリ王子のお通り」も
映像と共に最高で大好きだし
うまく好かれない…と思ったあとに
ホール・ニュー・ワールド」でロマンスに。
普段映画に、なんで好きになるの?ってよく言うけど
これはどちらとも好きになって仕方ないと思う。笑

大人になってからみても、
やっぱりジャスミンはかわいい
で、大人になったいまふと気付いたけど、
「自分が魅力的であるとわかっている女」なんだよね
お姫様だから~とかじゃなくて、本能的な。
目線、仕草、ジャファーへの誘惑シーンも顕著
あぁなんてかわいいの…。
もちろんそれを完璧に描き込んでるスタッフよ。あぁ。

これもいまにして気付いたことだけど、
絨毯で洞窟から逃げ帰るシーン、相当すごいのでは?
マグマ、岩、主観視点、そのスピード感

そしてきれいに終わる物語は、
大人も子どもも安心してみられる

特典に、ジーニーの声真似解説があって笑った。
私の世代でしかもアメリカ文化に詳しくないから
だぁれも分からないけど。笑

続編も久々にみたい!

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4.5/5.0
監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
1992年のディズニー映画

「ブレード・ランナー」ディレクターズカット/最終版

この映画も2019年設定だというので

思っていたより、地味な映画だった!
かっこいいんだけど。地味。
もっとアクションで、バーン!みたいな、笑
そういう派手さのある映画だと…。

でも地味だからこそ映えるというか、
渋みかっこよき?

でもやっぱり主人公は地味かもしれない…笑
いいとこないし。

そもそも主人公がヒロインを好きになる理由付けが薄い
これは完全に私の好みなだけで、
世間一般にはこれくらいでも許されるのかもしれないけど
えーもう早く殺しちゃえばいいのに、ってずっと思ってしまった

主人と一緒にみてたんだけど、曰く、
主役のひとはその格好良くない主人公を根に持って
この映画はあまり好きではないらしい。笑

プリス、雰囲気はかわいいのにメイクが派手すぎる!
髪も謎の爆発あたま…。時代を感じる。笑
あとセバスチャンがいいひとで好き。
生きてて欲しかった…

SF作品はもうしばらくいい!笑
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3.0/5.0
監督:リドリー・スコット
1992年のアメリカ、香港映画
(1982年公開を再編したもの)

「ハウス・ジャック・ビルト」

待望の、レンタル開始
待望すぎて、あぁこんなに楽しみなんだったら
きちんと映画館に行ってみるべきだった
と思っていたけど、(如何せん映画館嫌い)
その感覚はDVD再生開始直後にも表れることに。
「監督の同意を得てカットしています」あぁ…

きっともっとグロシーンが多かったんだと思う
乳房を切り取るシーンが無いのは、
ラースにしては不自然だし
ほかの殺人もなんか薄っぺらい

あぁ…

でもでもやっぱりラースフォントリアーはそのもので
あぁラース様…みたいな感想が最初の殺人までで思わず漏れ。笑
なんなんだろう。質感?台詞?表情?それを写すカメラ?
多分全部なんだろう、その何かや全てがとてつもなく好き
ほかの監督には真似ができないと思う
それは続くストーリーも同じで。

別にインタビュー読んだりしてないし
ほんとのことは知らないけど
でも「ラース流サイコパス殺人鬼コメディ」という感じで
殺される女が馬鹿すぎたり、強迫性障害で大変だったり、
順番通りには仕留められなかったり、
弾が違うせいで冷凍庫で待っててもらったり
全体的に面白おかしく描かれている
…まぁそもそもサイコパス殺人鬼を面白く描こうってのが
ある意味すでに一般受けしないのかもしれないけど。

その面白おかしさをぐっと引き締めるのがヴァージとの対話
ラース映画のこういう部分に対しては
私の持ってる知識が無さ過ぎてかなしいのだけど
アートとは何か、愛とは何か、殺人とは何か…
この辺の対話はいつも通り、監督自身を重ね合わせたり
それに対してまた自分自身で皮肉ってみたり
…ぐっと引き締めつつもやっぱり面白いのかも。笑

家が建ったシーンは感動
その感動が何に対してなのか自分でも不明だけど。

あぁ完全版でもう一度みたい…

ヴァージの本当の立場だとか気持ちがわからないけど
あぁいう行動をするとわかっててあの最下層に来たのかしら
2層上はどんな地獄なのか、ちょっと気になる。笑

どうしても長く、ドラマとかでも良い感じの話ね、
と思っていたらwiki曰くやっぱりもとはそういう構想だったよう。
まぁドラマで長々とやってついてこれる人がどれだけ居るのか、
そっちの方が難しそうではあるのは確か。
だから、ドラマをみるように軽い気持ちでみるのが正しいのかも。
長いけどドッグヴィルとかとはまた違うんだよね

あのメインに置かれる宗教画がどういう意味を持つものなのか、
それだけでもうまく調べたいんだけどなぁ
ラースの映画はいろんな知識があるとより楽しめるモノだから、
私は多分一生、何度も繰り返しみるんだろう。

あの爽快なエンディング曲、音源欲しい!

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4.8/5.0
監督:ラース・フォン・トリアー
2018年のスウェーデンデンマーク、ドイツ、フランス映画

「アキラ」

もはや言うまでもないが、
奇しくも東京オリンピックを控えた2019年
今年中にみれてよかった。

とにかくセンスがすごい。
今でも沢山のひとにリスペクトされている
その理由が挙げるのも億劫なくらいわかる
街、服装、ネオン、落書き、謎の機械、
バイク、レーザー銃、人たちの格好良さ

金田の煽り文句が、
本当にいそうな頭の弱いヤンキー
って感じでとても好き
一方で大佐は、
実際にはいないような強い人で
あぁどちらもカッコイイなぁ。

アキラって何?その力は何なの?
この人たちは誰?等などなど
謎を置き進んでいくタイプの物語だけど
明かされないわけでもなく、
だからって明かされすぎるわけでもなく、
何か大きなメッセージ性があるとかでもなく、
劇中の街は大変なことになっているけど、
ただただ娯楽の映画で、美しい。楽しい。

名作なのはもう間違いなく、
あとはもうツボるかどうかは個人の嗜好性
男の子向け、という感じはするかな

かぐや姫と続けてアニメーションをみてるけど
ほんと、アニメはこうであって欲しい
ぬるぬると動く動く人が描いた独特の動き
いったいどういう苦労で成し得たのか、
もはや想像も追いつかないけど。

まだあと一週間ほど2019年は続くけど、
とりあえずは劇中のような街じゃなくて良かった!

あ、そういえば、
当時の流行りだったんだろうなぁ、な
袖の破れ方だけは気になっちゃって笑っちゃう…笑

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4.7/5.0
監督:大友克洋
1988年の日本映画