久々に心踊るエクソシストもの!
(って最早毎回言ってる気もする…)
ストーリーはごくありきたり
とある家族が取り憑かれ、祓う。
今回は特に被害も無くハッピーエンド。
でもとにかく映像と両神父のキャラクターが良い
アモルト神父は「コンスタンティン」ほど厭世的では無いけど
皮肉的なユーモアがお得意の、自分の芯がしっかりあるタイプ。
トマース神父は最初頼りないのかと思ったら
しっかり頭は働くし、最後はしっかり成すべきことをする。
このクライマックスのシーンよ!
アツい、燃える、カッコいい。
両親父役の演技力あってのカッコ良さ。
全体的に、暗めのエクソシズムものというよりかは
エンターテイメント系で派手だったり分かりやすい感じで
それがとってもうまくいってる
ものすごくグロいシーンはないものの
幼鳥を吐くとか(伏線的にもなってて◎)、
お腹に文字が彫られるとか、血を吐くとか
ありきたりだけどわかりやすくて、恐い
取り憑かれた者のメイクも細かくて良い
これこそホラー苦手って人でもみれる系なんじゃないかなぁ
(エクソシズムものが一般日本人にウケが悪いということを除いて)
あらこれは続編が作られるタイプのエンド、
と思ったらやっぱり製作は決まってるみたいで何より。
最近はホラーはヒットしたらシリーズ化するのが前提な気がする
個人的には、何故あの家族が選ばれてしまったのかとか
1年前に亡くなった父の存在とか
母の強さとか、もう少しあってもよかったけど
まぁ…明らかにアモルト神父主人公の映画だから、
しょうがないという気持ちもわかる…が…
映像が常にきれいで、細かいところまで作り込まれてて良い
ロザリアが飛び降りたシーンで血が羽根のようになってるとか。
もちろん自殺はカトリックの前提で大罪だから、天使の羽根じゃなくて
血の羽根=地獄の羽根、のように感じて良い
あんな飛び散り方たぶん絶対有り得ないんだけどねえ。
だからこそ良い、素敵。
サクッとみられる良い映画!
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4.0/5.0
監督:ジュリアス・エイヴァリー
2023年のアメリカ、イギリス、スペイン映画