画面の向こうの、

観終わったときに書くところ。ネタバレがあったりします。

「マジカル・ガール」

パッケージとイメージが全然ちがう…
勝手なイメージでは、魔法少女が殺人しちゃうみたいな
安っぽいホラーだったんだけど、もう全然違う…笑
レビューとかを少しでもみれば違うってわかったものを、
よくも、少しも前情報無しでみれたものだわ。

静かに丁寧に描かれる、バッドエンドもの。
と言えばよくありそうな映画だし
ストーリー自体をざっと書いたとしても
よくありそうな感じなのかもしれない
でも、何があったのか明かされない
明かされないまま終わり、何も残らない

けして説明不足とかそういうことではなくて、
想像の余地を置いていく、という感じ。

トカゲの絵の部屋、おそろしい…。
何が起こっているのかわからないからこそ。

いわゆる「映像美」とは違うような
独特な映像の美しさがあって
うまく言えないんだけど

この監督のほかの映画も気になる!

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4.0/5.0
監督:カルロス・ベルムト
2014年のスペイン映画

「日本のいちばん長い日」

平成から令和になって
あらためて思い正す、
いま日本に戦争がないということ
昭和天皇、英断を下した首相・大臣たち
未練をもった兵士たち
たくさんの英霊たち、犠牲になったひとたち
いま日本に生きるわたしたち。

モノクロの映画は、現代っ子の私には
どうしても遠いところのお話のように感じるけど
これはそれが逆に、映画だって忘れて
実際に録画したものをみているようなリアルさがあって

台詞のひとつひとつ、表情のひとつひとつ、拳の震え
鳥肌がとまらない。

2015年版の方もみているけど、
はっきり言って比べものにならない。
あっちはもっとエンタメ映画に仕上げていて
それはそれで見やすく歴史を知れて良いと思うけど
こういうのこそ、中高の授業で流すべきだと思う…

令和の時代も、どうかこの地に戦争など起こりませんよう。
そしてひとつでも多くの国で争いがなくなりますよう。

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4.5/5.0
監督:岡本喜八
1967年の日本映画

「FEAR ITSELF~二人の男・Xデイ~」

厳密には映画ではなくて、ドラマオムニバス作品
タイトルの通りホラーものの!

レンタルあるんだ!と思って借りたのに、
明らかに前にも見たことがある…

「二人の男(Family man)」3.9
監督:ロニー・ユー
面白く、怖い。最悪。最悪が詰まっている。
サイコパスというか、反社会的な性格の人は
自分がそうだから、周りを疑い、
すべてを欲して、一番が良くて、
幸せな家族の中に混ざれてもそれを壊してしまう
かなしい…
パンケーキの隠し味で助かるのかと思ったら
全然そんなことなく最悪なまま終わってしまった

「Xデイ(New Year's Day)」3.3
監督:ダーレン・リン・バウズマン
いまいち。
ゾンビ物なんだけど、無駄に時系列を行き来する
やりたいことはわかるのだけど、
もうすこし大まかな行き来で良いと思う…
で恋愛要素が、まぁこれが本編なんだけど
でもどう考えてもそうだってわかるような内容で
ほんとうにうーん、という感じ。

このシリーズ、あんまり日本情報がなくて
海外wikiをみたら、タイトルが全然ちがう!笑
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