画面の向こうの、

観終わったときに書くところ。ネタバレがあったりします。

「イレイザーヘッド」

たしかに、難解なのはわかる。
けど、鬱映画と言われているのには反論。
なんかすっきりした!笑

悪夢をそのまま映像化したみたいな映画

異形の赤ん坊は何なのか、
あの家族は何なのか、
ヒトだとしても怖ろしいし、
人外だとしても怖ろしい
泣き声だけは普通の赤ん坊のような声なのが
また気持ち悪さを増す要因

子供を育てる、という一点でみると
少しは眠りたいと言って夫に任せる妻もあり得るし
いざ自分がつきっきりで子と居ると
気を病んでいく夫というのもあり得るし
意外とストーリーの中核は普通なんじゃないかと思う
表現は普通じゃないし奇形だけど。笑

個人的には好みのアート性では無いかなぁ
嫌いでも無いけど…
白い女の子(?)が歌うシーンは好き

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3.6/5.0
監督:デヴィッド・リンチ
1976年のアメリカ映画

「ドクター・エクソシスト」

めちゃくちゃ面白かったか?と言われるとそうでもないけど
新しいエクソシスト方法に挑戦してたのが好感

憑依されてる者は、されてる間に夢をみていて
主人公が睡眠状態になって脳に侵入し、
夢の中にいる被害者を説得して夢から醒めさせる
夢から醒めると憑依も抜けるけど、
その前に体に触れたりしてしまうと伝染するみたいな感じ

こういう設定が少しずつ説明されていくけど、
もうなんかこう、あぁ、こうなるんだろうなぁ、って。
でもその先が読める、安定した話の作り方も厭では無い。

主人公の、ちょっと潰れてるおじさん的な感じも良いし
助手たちのゴスパンな感じが何より最高だし!
メインで憑依されてる男の子の感じもかわいい

けど、やっぱりなんか物足りない。
あのまま蘇生しないオチの方が
すっきりまとまって良いのかなぁとも思う
だってそもそも救急車に同乗するなら助手じゃない?
この部分だけ、オチが欲しくて書いちゃった話感がある

邦題がちょっとダサいってかズレてて、別に医者では無い。
原題「incarnate」肉体を持つ、人のかたちをした
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3.2/5.0
監督:ブラッド・ペイトン
2016年のアメリカ映画