画面の向こうの、

観終わったときに書くところ。ネタバレがあったりします。

「エンド・オブ・トンネル」

残念ながら、評判ほど面白い!伏線すごい!とは
思えないまま終わったかなぁ
例えば何、って言われると思いつかないけど
これくらいの伏線映画、いくらでもありそう

でも2時間きっちりゆったり使って
丁寧に描かれている感じはとても好感
かと言って無駄なシーンがある訳でもなく。

なんか、どことなく演劇っぽいお話。

ちらちらと言われてるベティとの関係
どうなんだろう…
2年前に付き合いだして喋らなくなった
ってのと辻褄が合わなさすぎな気が。
かといってラストシーンは違和感
うーん。

どっちにせよ、車椅子という設定は
あまり活かされていないのは確か。笑
足が動かない状況で、
トンネルを引き返すのは無理があるのでは、と思ったり。
まぁ、まぁ、いいでしょう…

ちょっと過剰評価な印象
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2.9/5.0
監督:ロドリゴ・グランデ
2016年のスペイン、アルゼンチン映画

「不能犯」

すごい!きれいな白石監督だ…
こんな風にも撮れるなんて。
貞子vs伽耶子のときは所詮白石節だったから、斬新に感じる

無駄なシーンがなくて、全部の会話に意味があり、
ヴィジュアルセンスが抜群に良い
どのシーンも立ち位置やら見せ方がすごくかっこいい
で、それに見合う、映える、かっこいい俳優さんたち

多分それらヴィジュアル面のおかげで、
現実的な世界観の中のファンタジーな物語の表現に成功している
漫画的なかっこよさを全面に持ってきているけど、
どの登場人物も服装とか髪型とかに違和感がなく、リアルで
そのバランスがすごく絶妙で。

演技も、基本的に静かなんだよね
怒りや狂気をはっきり描いてるんだけど、漫画的過ぎない

ただこれねー、多分、原作があんまりおもしろくない…
漫画の1巻が家に転がってて読んだけど、つまんないんだもん…
なんとなく盛り上がりに欠けるというか…

どうでもいいけど不能犯役のひと、
見た目に反して低い声で不思議だった。
思いっきり意識して低く出してるんだろうか
声優さんの、アニメのキャラのような感じがした
これもまた全体のバランスの絶妙さにスパイス。

完全に良い意味で白石監督っぽく無く、
ちゃんと一般人がみても大丈夫なようになっていて本当驚き

でもね、多分ね、あそこの唯一無駄なDVシーンは
きっと意図して殺人ワークショップのオマージュよね。笑
あぁほんとに白石監督だ!ってそこで思ったの。笑
こういうところ、ほんとうに好きです。

こっちと違って、予告編だけでも楽しみになっていた
白石監督の地獄少女、より楽しみになっちゃったぁ

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3.5/5.0
監督:白石晃士
2018年の日本映画

「アリス・イン・ワンダーランド」

これも、ひとつのアリス。
そういう意味では大好きだけども、
おもしろくない…

ティムバートン監督映画って、
いつも話が淡々としている
きれいすぎるというか、易すぎるというか
美術センス、彼のアリス、それはやっぱり素敵だし
映像も当然以上に複雑な非現実なんだけど

アリスの赤いくしゃっとしたドレスが好き。

あぁティムバートン監督映画の点数、いつもコレ
でもね、アリスの物語なんて、
これくらい何もなくて良いとも思うの

私もお茶会のテーブルの上を歩きたいわ

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3.0/5.0
監督:ティム・バートン
2010年のディズニー映画