画面の向こうの、

観終わったときに書くところ。ネタバレがあったりします。

「飼育」

戦時中の、戦時中ならではの映画、かと思いきや
田舎の、閉鎖的な部落の、押し付け合いと逃げと

言葉がむつかしく、いまいち全部は理解できてないと思う。

「くろんぼ」という言葉はいまは使われなくて
仮にほかの呼び方とか、あるいは同じ人種にしてしまうとか
そういうことでは決して撮れない映画だと思う
呼び名という表面的なことだけじゃなくて、本質

「全部あのくろんぼのせいにしてしまえ」
そして死後「全てなかったことにしてしまえ」

ほんとうに、恐ろしく、
身近には、現代の日本にはもう無い精神だと錯覚してしまう
けど、きっといまでもどこかの田舎はこうだし
会社単位でもきっとこういう人がいるんだろうと思う

たしかに、戦争の映画なんだろうけど
自分たちと関係ないと思いたく無い映画

リマスター?か何か、そういう技術がうまくいっているのか
時代のわりに映像がきれいで驚き(amazonプライム視聴)

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3.5/5.0
監督:大島渚
1961年の日本映画

「ピクセル」

面白くない、って聞いててよかった。
じゃないと最後までみれなかった

なるべく、なるべく考えないように
いろいろなところに引っかからないように
すべてスルーしてみなきゃいけないタイプの映画

こういう、アメリカンな映画って
当のアメリカ人たちはどうみてるのかしら
ちゃんと笑えたりするわけ?

ゲームのキャラクターたちが現実に現れて襲ってくる
っていう設定はすごく如何様にもできそうなのに…
でもあんまり真面目にホラーっぽくすると
ゲーム会社とかに怒られたりしそうだし
これくらいのポップさが限界なのかなぁ

そもそも私はこのあたりのゲームの世代でも無いし、
私はみないでおくべき映画だって判ってたけど
でもやっぱり気になるし、批判するにもみてからがいいし
あぁでもやっぱりつかれた…笑

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2.7/5.0
監督:クリス・コロンバス
2015年のアメリカ映画

「カリガリ博士」

ちょうど100年前の映画なのね。

モノクロのサイレント映画だから
ちょっと取っ付きづらいけど
モノクロだからこそのゴシックさの引き立ち、
ふつうの殺人ものかと思ったらまさかのオチ
100年経っても人々に守られ公開されるだけのことある…

今、から100年後には
なんの映画が見続けられているのかしら。

とにかくもう一回みたい!

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3.5/5.0
監督:ロベルト・ウイーネ
1919年のドイツ映画