画面の向こうの、

観終わったときに書くところ。ネタバレがあったりします。

「恋するけだもの」

何故か泣ける

白石映画にしては割とシンプルな話
イジメ、逃亡、裏切り、愛、そして暴力

シンプルながらに、わかりやすく場面が変わるので
見てて最後までずっと飽きない
場面転換のわかりやすさ、台詞とかは少し舞台っぽい
しおりの棒読み感がずっと好きじゃなかったけど、
あれはああいう監督指導なんだろうな、という気もする

最後のバトルシーンに残るのが、宙也と江野祥平と
社長ではなくしおりっていうのが良い
しおりは自分より強い、けだもの宙也に恋し始めてて
いわば構図としては三角関係なんだよね
…単純に女子の方が画面映えするから、という理由な気もするが。

宙也を他人に殺されたくない一身で身を挺す江野祥平…
それをみてしおりを片す宙也
まさかのばけものハッピーエンド

あのふたりは怖い物なしだろうけど、どうなるんだろうなぁ
江野祥平はいつか死ねるんだろうか、
死ねないならいつか宙也が先に死ぬんだろうか、
とかいう辺りを考えると切ない…

くぼちかママとマネージャーの関係もちょっと良い
罵り合って、殴りあって、腕も折られて、
それでも死んだくぼちかママを見て
一矢報おうとするマネージャー、切ない

なんか思ってたより長々書いてるけど、
これぞエンターテインメント!って感じの映画
さくっと見れて、すっきり終わる
すべての人に向くかって言われると絶対絶対否定するけど

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4.0/5.0
監督:白石晃士
2020年の日本映画